子どもへの性教育はどうすればいいの? ~性教育は、明るく、さわやかにポップに! しかし……真剣に~

いつも性育アカデミー協会のブログをご覧いただき、ありがとうございます。

前回、前々回のブログ「子どもへの性教育はどうすればいいの?」はたくさんの方にお読みいただき、嬉しい限りです。

子どもへの性教育はいつすればいいの? ~はじめの一歩~

2018.07.19

子どもへの性教育はどうすればいいの? ~6歳までが大切?!~

2018.07.20

ありがとうございます。

 

セラピーの現場や性のお話会で語られる多くのお話では、私たちが思うよりもずっと早くいたずらの経験をしている人がたくさんいる、ということを知ります。

そんな経験をされている多くの方が、

「自分に自信が持てない」
「女になんて生まれなかったらよかった」
「男性が怖い」
「自分が汚れている」

などなどを口にされるのです。

けれども、あなたは悪くない

セラピーは、ここから始まります。
このような闇の部分から、性教育が必要であると感じることが多いのは確かです。

 

一方で……私はもともと保育士です。

そこで今回は、元保育士として、「子どもの発達」という視点から「子どもへの性教育はどうすればいいの?」についてお話したいと思います。

テーマは
子どもへの性教育はどうすればいいの?
~性教育は、明るく、さわやかにポップに! しかし……真剣に~

です。

 

子どもには、「性を嫌う」時期がある

小学生も中学年になると「性徴」といわれる身体の変化が起こります。

おっぱいが痛くなったり
毛が生えてきたり

ところが、身体の発達というのは、発達が身体に現れる前にホルモンがうごめくことになります。
ホルモンが出て、そして、身体の変化という順序があるからです。

つまり、実際に胸が痛くなったり、毛が生え出したりする数年前には、ホルモンがうごめいているのです。

 

何がいいたいのかというと……

ホルモンがうごめいていることで、どうしても「性」を意識してしまいます。
たとえば、「性」の情報が気になる、異性のことが気になる、という感じに。

ただし、気になりはじめる前段階では、「性を嫌う」という状態に陥ります。
たとえば、男子なんて嫌い、女子は嫌い、という感じに。

このように「性を嫌う」時期は、必ず訪れます。

軽やかな性教育をしておきたい6歳ごろ

小さいときは何も考えなくてもよくて、ただ友達とはしゃいで遊んでいた。
なのに……だんだん身体が変化する。変化は怖くもある。

このような身体の変化に戸惑いが訪れる前にこそ……軽やかな性教育をしておきたいのです。
だからこそ「6歳まで……早ければ早いほどいい」というのです。

 

軽やかな性教育が、子どもたちに「身体の変化は誰もが体験する当たり前のもの」「誰でも性は意識してしまうもの」と教えてくれます。

多少の違和感を持ったとしても、変化に極度の怖れを抱くこともなく、子どもたちの好奇心は満たされていくのです。

では、その軽やかな性教育をしておきたい時期はいつか?

それは「クレヨンしんちゃん時代」、つまり、6歳ごろが適切だと考えます。

 

3~4歳になると「うんこ」「おしっこ」と、下ネタ満載の時期がきます。
次に4~5、6歳で「おっぱい」「ちんちん」と、ゲラゲラ大笑いしながら走り回る、「クレヨンしんちゃん時代」になるのです。

大笑いしながらも彼らは照れてもいるであろうし、大人が過剰反応するのが面白くもある、そんな時期です。

しかし同時に、その時期の子どもたちは、パンツの中身に、自分の体に、そして、自分の原点に、とても興味がある時期でもあります。

だからお母さんにたずねるのです。「僕はどこから、産まれてきたの?」と。

性教育は、明るく、さわやかにポップに! しかし……真剣に

今、全国で「性育検定」が広がっています。
開催報告があるたびに、受講生さまのご感想も増えています。

受講くださったみなさまのお声のなかに、このようなご感想がありました。

子どもに早く「お母さん、あかちゃんって、どうしてできるの?」と聞かれたくて、うずうずしています

オススメしてもらった、性教育関連の絵本を渡してみたけれど質問をしてくれないので、「質問してーっ!」と思いました(質問されたくて)。

とても嬉しいです。
人権教育としての性教育が全国に広がってほしい、私は思います。

 

その一方で、性教育を伝えるのは「怖い」という感覚を持つ方がとても多いことも知っています。
その理由はいくつかありますが……

「自分が教わらなかった」
「何を伝えたらいいのか、わからない」

と、これまでに出会ったみなさまから頂戴したお声が物語っています。

そう。知らない、分からない、だから怖いのです。

けれどもそれは、「知る」ことで「怖い」という感覚が少し軽くなります。

性教育は「わざわざ」するものではなく、日常の会話の中でたくさんできるものです。

年齢に合わせて言葉づかいを変えつつも、なんどもなんども同じ話を繰り返すことが大切です。

そして、身体と心の発達に合わせた教育をすることです。

 

ぜひ、取り組んでみてください。
明るく、さわやかにポップに! しかし……真剣に

ワンポイント性教育

最後に、ワンポイント性教育を掲載しておきます。

子どもに「赤ちゃんはどうやって、産まれてくるの?」と聞かれたときに役に立つと思います。
あるいは、子どもに「セックスをどう伝えるか?」の参考にしてみてください。

お母さんのお腹には、あかちゃんのベッドがあるの
お父さんは、あかちゃんの種を持っているの

お母さんのおまたには、3つの穴があってね、その真ん中の穴は、あかちゃんのベッドにつながっているんだよ。

そのあかちゃんのベッドは子宮って名前なの
お父さんのあかちゃんの種は、お父さんのペニスから出るよ

あかちゃんを育てることができる大人になって、あかちゃんが欲しいなーというときに、お父さんの種をあかちゃんのベッドに届けるんだよ

その時に、お父さんのペニスを、お母さんの真ん中の穴に入れて、あかちゃんの種を届けるんだよ

あかちゃんができると、お母さんが持っているあかちゃんのベッドでどんどん大きくなって、産まれる時にも真ん中の穴から、あかちゃんが産まれてくるんだよ。

どんなに小さな子どもに伝えるときでも、誤魔化さない、うそをつかない、ということが、性教育には大切です。

食を育てるように性を育てよう!
愛し愛されるを文化にし、日本を元気しよう!

日本性育アカデミー協会公式サイト

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