「性のブロックがない」のと、「色っぽくある」ことや「性の話で盛り上がることができる」は違う

いつも性育アカデミー協会のブログをご覧いただき、ありがとうございます。

こちら(↓)の記事でお話したように、性にタブー感を持っていると、性教育をすることが「怖い」と思うようになります。

性教育は大切だと解っているけれど……なぜできないのでしょうか?

2018.07.22

では、性のブロックがない状態というのは、どういう状態をいうのでしょうか?

 

今日は、このあたりのことをお話したいと思います。

テーマは「『性のブロックがない』のと、『色っぽくある』ことや『性の話で盛り上がることができる』は違う」です。

あなたの考え方のヒントになれば幸いです。

 

「性」を気にしない

たとえ、色っぽくても、性の話で盛り上がることができても、「性のブロック」を持っている場合があります。

では、「性のブロックがない」状態というのは、どういう状態をいうのでしょうか?

 

気にしない

家庭の中で「性」の話ができ、お父さんとお母さんは仲良しで、セックスのことも下品にならずに真剣に語ることができ、そうして、お母さんも女として楽しんでいる。

人生を楽しく、自分らしく個性を発揮して生きている
自分の尊厳を守り表現することが、あたりまえにできる
もちろん、「NO」もいえる

「性のブロックがない」というのはこのような状況であるため、性教育も生活の中にあるでしょう。

ことさらに「性」に対する問題意識も無いし
わざわざ色っぽく振る舞わなくても、いるだけでセクシーであり
TPOをわきまえ、セクシーなドレスもジャケットスーツも選べ、Tシャツにジーンズも映える

そう。ふつうなのです。

 

たとえば、お金もちは、お金が欲しいも、ことさら、お金が「ある!」ともいいません。
お金が「ない」という概念がなく、あたりまえにお金があり、自由にどこへでもいき、好きな人とだけ過ごす……

これと同じように、「性」にタブーがないというのは、そもそも、タブーがあることを解りません。

「女であってはいけない」というタブーが「性」を歪曲し人を遠ざける

たとえば「女であってはいけない」というタブーは

・両親が「男の子」を望んでいた
・「男の子だったらよかったのに」といわれていた
・男の兄弟ばっかりかわいがられていた
・男の子のように育てられた
・性暴力の被害にあったことがある

このような経験から生まれることが多くあります。

そして、この「女であってはいけない」というタブーがあると、女の子らしく振る舞う事を一切やめてしまうのです。

身体の線の出ない服をいつも選んでしまう
性の話も一切しない
メイクもしないし、おしゃれもしない
異性と付き合ったことがない

こういう状況は分かりやすいです。

けれども、「女であってはいけない」と思ってしまう度合いだけ、そこを隠すように、ことさらに女性らしさをアピールする、という「解りにくいケース」もあります。

「性に奔放である」ことと、「性のブロックがない」は、違う

女性の場合であれば、ことさら、女性らしいセクシーなお洋服を着たり、エロティックな話題を会話の中心にもってきたり……

性に対して奔放であったり、(承認欲求を満たすためやお金のために)性のお仕事をしていたり、という場合がよくあります。

自信の無い自分を隠す為に、見た目や振る舞いを、「女らしく」する必要がある、ということです。

もちろん、それが「悪い」わけではないのです。
ただこういう場合に、性に対してのタブー感を持っていて「自分が女であることを否定している」場合が深層心理的に多く見受けられるのです。

異性から近づいてこられると怖いので、逆説的ですが、「浅い関係」で終わるゆきづりの恋だったり、恋愛対象を何人も作ったりと、深い関係性を作ることが難しくなってしまう。

セラピーの現場で、このような事例にいくつもあいました。

 

つまり、なにをお伝えしたいのかというと……

そもそも「性のブロック」がなければ、人と親密な関係を築くことに躊躇をしません。
異性との深い関係性を築きながら、しあわせなパートナーシップを結んでいくのです。

性に奔放であっても自由そうに見えても、しあわせなパートナーシップは結べないことは、往々にしてあるということです。

しあわせなパートナーシップというのは、人に近づくこと。
誰かと親密な関係を作りたいと思うなら、「わざわざ」も「ことさら」も必要ありません。

飾らず、虚勢を張らず、ただ、あるがままに、人に近づくこと。

それを、「性にブロックがない」というのです。

食を育てるように性を育てよう!
愛し愛されるを文化にし、日本を元気しよう!

日本性育アカデミー協会公式サイト

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