いつも性育アカデミー協会のブログをご覧いただき、ありがとうございます。
前回の性教育の記事では、たくさんの反響をいただきました。
性教育について、気になっている方がとても多いことを実感します。
ありがとうございます。
「プライベートゾーン」についてもお伝えしておりますが、ぜひ、こちらの本もご参照ください。
プライベートゾーンについてどのように伝えたらいいのか?
プライベートゾーンの洗い方をどのように教えたらいいのか?
なども説明されています。
プライベートゾーンを洗うことをどのように促せばいいのかなどが、絵で学べます。
この本には、お母さんも学べることがたくさんあるので、ぜひ参考にしてみてください。
さて、引き続き「子どもへの性教育はどうすればいいの?」についてお伝えしたいと思います。
今日は、6歳までが大切?! というお話です。
セラピーの現場で直面した実感 ~なぜ6歳までがいい?~
それは、「いたずら」といわれる体験年齢が驚くほど早いことが多いからです。
セラピーの現場では、「いたずら」といわれる経験で傷ついてしまったり、自己肯定感を持てなくなっている女性がほんとうに多いです。
それを受け入れてしまった自分と、そこに快感を覚えてしまった自分を、とても「汚い」ものと評価してしまいます。
そして、そんな「いたずら」を経験したことのある年齢が、実は3~4歳くらいに一番多いのです。
そのような記憶が3~4歳くらいの時期にはあった、ということですから、実際の経験は、もしかするともう少し早いかもしれません。
ですから、「イヤ」といえることを、できるだけ早く教えてあげる方がいい
これが、セラピーの現場に立ってきた私の意見です。
闇の連鎖が「子ども」を苦しめる
ただ残念なことに、近親者から「いたずら」をされたとのお話も多く、近親者のいたずらは隠蔽されます。
また、こういうことが「風潮」として残っている地域もあるとききます。
そのようななかで被害にあった子どもたちも、勇気をだしてお母さんへ伝えてみることがあります。
ですがお母さんも「あああ……仕方ないよね……男の人は」となることが多く、子どもたちは「助けてもらえなかった」という経験も「いたずら」のうえに重ね、さらに傷つくことになります。
「イヤ」だといっても、誰も取り合ってくれない。
自分でも「そういうものか……」とあきらめてしまう。
そうして、自分の心とカラダをマヒさせる。
このような事例を耳にすることもあるのです。
もちろん、その地域のすべての家庭がそうだということではありません。
ただ、このような風潮が少しでも地域にあれば、性教育さえしにくい、という現実があります。
家族の誰かを否定してしまうことになりますし、長年続いた風習であれば、なおのこと。
そこから抜けるのは、大変な勇気が必要だと思うのです。
果たして、それでも声を上げることができる、そんな女性は、とてもとても勇気が必要だと思います。
また、きっと、そんなお母さんは非難されるでしょう。
「集団意識の罠」といいますが、集団での風習と違ったことをすると、それがたとえ道徳的に正しいことであっても、うやむやにかき消されることが大いにあるのです。
だから、泣きつくのはいつも子どもです。
闇の連鎖を断ち切るために
このような闇の部分を見ることは、ほとんどの方は経験しないことかもしれません。
でもだからこそ、そこに光をあてていかねばならないと、私は思っています。
すぐになんとかなる、そのような問題ではないかもしれません。
それでも、広く、深く、地域に根ざせるそんな行動が大切だと思っています。
そのためには、組織力が必要です。
隅々まで行き渡るまでには何十年もかかるかもしれません。
けれどもたくさんの人の力があれば、個人の尊厳を大切にする性教育が、広く、深く、地域に根差していく。
そう思っています。
この性育アカデミー協会は、この「闇」を断ち切るためにあります。
仲間とつながりあうことで居場所を作り、そうして集団意識の罠に負けないために。
尊厳が冒されそうになったとき、「イヤ」を当たり前に表現できる世界にする。
そんな理念を持っています。
さて。
実は、6歳までに性教育を始めた方がいい理由がもうひとつあります。
長くなってしまったので、それはまた、次回にお話します。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
コメントを残す